Scratchのエディターで、ステージとスクリプトエリアの表示割合を変える方法と、ステージだけの画面を表示する方法を説明します。
【目次】1.Scratchのエディター概要
2.Scratchのエディターのステージの役割
3.Scratchのエディターのスクリプトエリアの役割
4.ステージとスクリプトエリアの表示サイズ
4.1.もう1つのステージとスクリプトエリアの表示サイズにする
4.2.デフォルトのステージとスクリプトエリアの表示サイズに戻す
5.ステージだけの画面
6.まとめ
1.Scratchのエディター概要
Scratchには大きく分けて、2種類のエディターがあります。
1つはScratchオンラインエディター、もう1つはScratchアプリです。
Scratchアプリは、ScratchオフラインエディターとかScratchデスクトップなどとも呼ばれます。
以下の図は、Scratchオンラインエディターの新規作成画面です。
また、以下の図は、Scratchアプリの新規作成画面です。
Scratchオンラインエディターは、米国マサチューセッツ工科大学(MIT)のライフロングキンダーガーテングループ(生涯幼稚園グループ)が管理運営しているScratchコミュニティーサイト(https://scratch.mit.edu/ )内のホームページの1つ(https://scratch.mit.edu/projects/editor/)で、誰でも無料でアクセスできる、子ども向けプログラミング言語Scratchのエディターです。
Scratchアプリも、Scratchコミュニティーサイト内から入手できるScratchのエディターです。
ScratchコミュニティーサイトのScratchアプリをダウンロードできるページ(https://scratch.mit.edu/download)からダウンロード(無料)し、自分のコンピューターなどにインストールして使用するエディターです。
その性質上、Scratchオンラインエディターはインターネットがつながったコンピューターなどの機器のブラウザ上で使用するエディターで、インターネットがないと使用できません。
一方、Scratchアプリはそれをインストールしてあるコンピューターなどの機器であれば、インターネットの有無に関わらず、いつでも使えるエディターです。
今回説明するScratchのエディターのステージとスクリプトエリアの表示に関して、ScratchオンラインエディターとScratchアプリでは同じ操作で同じ結果になるので、今回はScratchオンラインエディターのみを使って説明します。
2.Scratchのエディターのステージの役割
エディターの新規作成画面で、その右上のねこがいる四角の部分をステージと言います。
ステージは、Scratchのプログラムの出力を随時表示するための部分です。
新規作成画面のステージでは、ねこがステージの真ん中に表示された状態です。
3.Scratchのエディターのスクリプトエリアの役割
スクリプトエリアは、スクリプトと呼ばれるサブルーチンを作るためのエリアです。
スクリプトは、その左側の欄にあるブロックをドラッグしてスクリプトエリアにドロップして、ブロック同士をつなぎ合わせて作るブロックの固まりです。
スクリプトエリアの右上に小さなねこの図が見えているので、現在見えているスクリプトエリアは、ステージの中にあるねこのスプライトのためのスクリプトエリアです。
スプライトとは、ステージの中にある、動きや形を変えたりするための1つの対象です。
スクリプトは、背景やスプライト1つ1つに対して、0個以上複数作ることができます。
上図は、ねこのスプライトに対して、2つのスクリプトがあるプログラムの例です。
4.ステージとスクリプトエリアの表示サイズ
ステージとスクリプトエリアのデフォルトのサイズを変えることができます。
4.1.もう1つのステージとスクリプトエリアの表示サイズにする
変えることができるのは、スクリプトエリアを今より大きく、ステージを今より小さく表示する形です。
この表示サイズに変えるには、ステージ右上に3つ並ぶ四角いボタンの左端のボタンをクリックして行います。
クリックすると、次のような表示サイズの割合になります。
4.2.デフォルトのステージとスクリプトエリアの表示サイズに戻す
デフォルトの表示サイズに戻すには、ステージ右上に3つ並ぶ四角いボタンの真ん中のボタンをクリックして行います。
クリックすると、デフォルトの表示サイズの画面に戻ります。
5.ステージだけの画面
画面いっぱいにステージだけを表示することも可能です。
画面いっぱいにステージだけを表示するには、ステージ右上に3つ並ぶ四角いボタンの右端のボタンをクリックして行います。
クリックすると、画面いっぱいにステージだけが表示されます。
元のスクリプトエリアやステージが混在する画面に戻すには、現在のステージの右上にある四角いボタンをクリックします。
クリックすると直前のスクリプトエリアとステージの表示サイズの割合に戻ります。
6.まとめ
スクリプトエリアとステージの表示サイズが2種類あるのは、スクリプトを作っている最中は、スクリプトエリアが広い方が操作しやすく、ある程度スクリプトが出来上がってきたら、ステージが大きい方が動きを確認しやすくなるからです。
また、ステージだけの表示は、プログラムをHTMLのページ、例えば、ブログページなどにステージだけで埋め込むようなことができるので(埋め込んだものは、もちろん、実行ができる)、そのような場合の動きの確認などに利用します。
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