最近、Androidのとても便利なアプリを知りましたので、その情報をシェアしたいと思います。
Googleが無料で提供している、Androidの「音声文字変換」(英語名は「Live Transcribe」)というアプリです。
聴覚障がい者向けユーザー補助アプリという位置付けですが、誰でも使用可能です。
このアプリは、音声を拾って自動で文字入力をしてくれます。
自分の耳に成り代わって、音を文字にして可視化してくれます。
もちろん、文字データを取り出すことも可能です(これが、私にとって、一番うれしいところです)。
ネットワークを介して、Googleの最新の自動音声認識テクノロジーで文字起こしを行っていて、その精度はかなりのものです。
テレビやスピーカーなどからの音声も拾って、人間の発話と同時にその環境で聞こえる音声を一緒に文字に変えてくれます。
もちろん話すスピードは通常の会話のスピードでOKです。
特殊な話でない限り、文脈も考慮して、こうであって欲しいと思うものに近い、漢字変換が行われます。
ちなみに、70か国語に対応していて、第一言語と第二言語は選択しておく事ができます。
私は、第一言語は、もちろん、日本語で、第二言語は英語です。
現在の選択言語は、音声入力画面の下の部分を一度タップするだけで、第一言語と第二言語の一方に瞬時に入れ替えできます。
このアプリでは、句読点やかっこ、記号は、自動入力されませんし、文字も音声からでしか入力されません。
後戻りすることもできません。
句読点や括弧かっこ、記号を入力したい場合や文章の途中に文字を追加したい場合、文章を修正したい場合などは、音声からこのアプリが自動生成した文字をコピーし、文字を編集できる別アプリ(Wordやメモ帳、Googleドキュメントなど)を起動しておいて、そこにコピーした文字をペーストし、別アプリの中で手作業で行います。
上記の作業を行うためには、「音声文字変換」アプリの設定画面で、「音声文字変換の保存」をオンにしておきします。
すると、音声から変換した文字は、3日間自動で「音声文字変換」アプリの中に保存されます。
作った文字データは、3日の間に別のアプリにコピペし、そちらの方で保存し直せば、永久に保存することが可能です。
「音声文字変換」アプリを使えば、アプリを起動したスマホのそばで、いつものように普通に話すだけで、どんどん、ざっくりした入力ができあがります。
初めから別のアプリで、手入力して作るよりも、かなり速く文書ファイルを作り上げることができます。
このアプリの、特に良いと思ったところは、無言の時間がしばらくあっても、音声認識の状態がONのままであることです。
Androidの文字入力についているGoogleの音声入力では、ほんの10秒ぐらいでも、間を空けると、すぐに音声入力がオフになってしまい、いちいち手でボタンを押して、オンにしなければならず、若干面倒です。
Googleドライブについている[ツール]メニューの[音声入力]機能も、使い勝手が良く、期待に近い音声文字変換を行いますが、Wifi環境下で使用するAndroidの「音声文字変換」アプリの方が、文脈によって一旦変換した漢字を途中で変換し直してくれたりなど、さらに高い精度の文章を作ってくれているように感じます。
Androidの「音声文字変換」アプリも、家のWifiなどネットワークが安定した環境で使うときと、外出時に4Gのネットワークで使うときとでは、やはり、前者の方が文字起こしの精度が上がる気がします。
4Gのネットワークの文字変換の制度が下がる理由は、ネットワークの問題以外に、雑音の多さ等もあるのだろうとは思うのですが、私は主に仕事用の文章作成を音声入力による文字起こしから行う目的で利用しているため、Wifiが安定している環境でこのアプリを使うことが多く、現状でも大満足しています。
とは言え、耳が不自由な方などにとっては、外での使用が主だと思うので、このアプリの、さらなるブラッシュアップがあるといいなとも、思っています。
Androidの「音声文字変換」アプリは、耳が不自由な方は、もちろん、Android をお持ちの、いろいろな書類を作る必要があるお仕事をしている方、論文を書いている学生さん、毎日ブログを書く方、長文メールや長文LINEを送りたい方など、文章を入力する機会がある方すべてに、おすすめします。
是非、試してみては、いかがでしょうか?
コメント